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現在の野口英世の千円札の発行が始まったのは2004年(平成16年)11月でした。当時、私が県庁で担当していたある有料施設では、新札対応の券売機を設置する予算が確保できず、新札しか持っていない利用者には(券売機ではなく)窓口で職員が手売りで対応することとしました。しばらくは問題なかったのですが、平成17年5月ごろから現場での対応が少しずつ難しくなり、夏休みに入ると窓口に長い行列ができる日が続出し、クレームが多数発生しました。このため、当初は平成18年度に券売機をリニューアルする予定を、急きょ補正予算で前倒し対応したことを覚えています。
また、前倒しの予算確保作業と並行して、夏休み期間中の8月上旬には行列を減らすための取り組みを現場と協議しました。その中で、窓口で手売りするのではなく、窓口で新札を旧札に両替した上で券売機を利用してもらえば(チケットやおつりを確認・手渡しする時間がなくなるので)待ち時間の短縮になるとの案が出て、これを実行しようとしましたが、金融機関では、新札から旧札への両替はできないとのことでした。(やむなく500円硬貨2枚に両替することにしたのですが、券売機の硬貨受入容量が小さく、むしろ手間がかかって非効率でした。)
今回の新札発行(7月3日から)でも、券売機の新札対応ができていない施設の方は、同様の問題が発生する可能性があります。発行してすぐに新札ばかりになることはないので、しばらくは問題ないでしょうが、令和7年度には対応できるよう、来年度予算案の作成作業が始まる今年8~9月には、券売機の新札対応費用を当初予算に計上してもらうことを担当課に対し強く要望するべきだと思い生ます。(なお、2021年11月からの新500円硬貨については、現在もまだ旧500円硬貨がある程度は流通していますが、紙幣は硬貨とは異なり、1年ちょっとでほぼ新札に入れ替わるので、迅速な対応が必要です)
ただ、多くの自治体の財政状況は非常に厳しく、新札対応予算の確保ができない可能性もあります。このような場合備え、リスクヘッジとして、新札発行が始まる7月3日以前に金融機関で両替を行う等により、一定量の現在の千円札を確保することなども考えるべきだと思います。(2024.5.26)