指定管理者の方や、これから指定管理者を目指す方のための情報サイト
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指定管理者の公募に際しては、質問期間が設けられます。わからないことはどんどん質問することが基本なのですが、とは言え、指定管理者制度独特のルールがあるために、知っておくべきことがあります。
質 問
指定管理料の積算で光熱水費は17〜19年度平均の95%ということで、3,006千円となっていますが、最近の原油の値上がり分を考慮すると、1年あたり5,816千円は必要です。このような歴史的な原油の値上がりは指定管理料に反映してもらえないのでしょうか。
回 答
募集要項のリスク負担の表にあるように、物価上昇リスクは指定管理者が負うこととなっています。
質 問
○○館は平成8年以降、中の展示物の入れ替えが全くなく、展示内容が陳腐化しており、細かい故障も頻繁に発生しています。現段階で県の予算で展示物の更新(買換え)を行う計画はないのでしょうか。
回 答
現段階で、県予算で展示物の更新を行う計画はありません。
質 問
クラブ、ボール等のレンタルが市民に好評だとお伺いしています。これらの所有者は○○市との解釈でよいのでしょうか。
回 答
クラブ、ホールなどのレンタル用品は現在の指定管理者が購入し自主事業としてレンタルしているものです。市では指定管理料にクラブ等の購入は見込んでおりませんが、市民サービスの継続という観点からも指定管理者が自主事業としてレンタル事業を継続していただくことが望ましいと考えております。
少し古いですが、平成20年度に公募があった施設の質問回答から目についたものをピックアップしました。なぜ、この3つをピックアップしたかわかりますか。この質問回答は、実は現在の指定管理者からの質問です(ただし、最後の質問は現指定管理者の関連会社からの質問)。現在の指定管理者がなぜこのようなわかりきった質問をするのでしょうか。
指定管理者の公募においては、「質問はホームページ等によりすべての人々に回答する。」というルールがあります。一部の指定管理者はこれをうまく活用する、すなわち、当該施設の指定管理者になれば多くのコストが必要だったり、難しい管理運営を迫られるということを過大にアピールして、競合相手を減らそうと考えているのです(実際、上記3例は現在の指定管理者以外応募がありませんでした。)
冷静に考えると、最初の質問は、3,006千円や5,816千円に言及しなくても質問することは可能ですし(5,816千円も本当かどうかあやしいものです。)、真ん中の質問の「細かい故障が頻発しています。」は質問の趣旨と全く関係がありません。また、最後の質問も「クラブ、ボール等のレンタルが市民に好評だとお伺いしています。」の一文もなくてもなんら問題ありません。これをあえて意識的に文書に入れて、競合相手を減らそうとしているのです。
決して紳士的な方法ではないと思いますが、勝負なのですから、決められたルールの範囲内で駆け引きを行うことは、むしろ、見習わなければならないことだと思います。
あまりに露骨なやり方でなければ、自治体職員も知らないふりをしてくれますので、少しは考えてみてください。ただし、本筋はあくまで、他社に負けない内容の事業計画書を作成することです。競合相手を減らす質問に必要以上に時間をかけることは本末転倒ということは忘れないでください。
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