指定管理者の方や、これから指定管理者を目指す方のための情報サイト
株式会社指定管理者情報センター
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公の施設では、利用者が多すぎることにも対応が必要とご説明しましたが、では、実際どのような対応が考えられるのでしょうか。
利用者が多く予約が取りにくい施設の代表はスポーツ施設でしょう。スポーツ施設は週末に利用者希望者が集中しやすいことに加え、競技サークルのような特定団体の利用が半ば既得権化していることが多いからです。この既得権を無視すれば、ほとんどの場合、問題は解決しますが、現実的には難しいことだと思います。
私がお手伝いさせていただいたスポーツ施設にもこのような問題があったので、2つのことをアドバイスさせていただきました。
ひとつは、利用が少ない2階の会議室を一部改装し、ここで、アリーナで実施していた体操教室や太極拳教室などを実施することにより、アリーナのキャパシティを増やすことです。
ふたつ目はスポーツ教室の参加機会を増やすため、ジョギング教室やウォーキング教室など施設を使用しなくてもよいスポーツ教室を開催することです。
事業計画書にこれらを盛り込んだところ、指定管理者選定委員会では、私が考えていた以上に高い評価を受け、同時に公募された他の体育施設も含めたすべての応募者の中で、最高点を獲得し、指定管理者に選定されました。
もちろん、会議室の改装やジョギング教室の実施で、住民の希望すべてを満たすことはできません。けれども、住民の「利用したい」というニーズに少しでも応える工夫を提案したことが、審査員の心に響き、高い評価につながったのではと思います。
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