指定管理者の方や、これから指定管理者を目指す方のための情報サイト
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東日本大震災で、宮城城県内の海岸線からわずか500mの所にある保育所の園児が全員、津波から逃れることができたことが報道されていました。その保育園では、毎月1回避難訓練を実施しており、訓練を行う中で、市道を通って定められた避難場所に行くのでは、園児にとって距離が長すぎると感じ、畑を横切って近道するべきと判断して、事前に当該農家の了解を得ていたそうです。震災当日は畑を横切って避難したそうですが、これでも津波到来とタッチの差だったというのですから、市道を通って避難したのでは間違いなく被害が出ていたでしょう。訓練から学んで、よりよい方法を模索したことが全員無事という結果につながりました。
公の施設でも、通常、指定管理者が危機管理(緊急対応、防災)マニュアルを作成しているはずです(万一、ないのであれば早急に作成してください。)。私がモニタリングを行っていた時は、指定管理者の方にマニュアルを見せてもらい、それがいつ最終改訂されたかを確認していました。
防災訓練や研修を真摯に行えば、うまくいかなかったり、もっと改善できたりする点が見えてくるはずです。にもかかわらず、1年以上マニュアルの改訂が行われていないということは「防災訓練や研修の実施内容や検証が十分でない」ということだと、指定管理者にはいつも言うようにしていました。ずいぶん乱暴な判断のように思われるかもしれませんが、現実にマニュアルを改訂していない指定管理者の方に防災訓練を行っての反省点や改善点を聞いても詳しい回答が返ってきたことがないので、ある程度は当たっていると考えています。
みなさんも、マニュアルの改訂状況を一度チェックしてみてください。危機管理マニュアルに限らず、定期的に改訂が行われていないマニュアルは形骸化したマニュアルと言っても過言でないと私は思っています。