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新型コロナウイルス感染症の拡大が続いており、多くの施設が臨時休館となったり、教室・イベント等が中止されるなどの影響が出ています。2009年の新型インフルエンザの時は、5月当初に国内で感染が確認されてから、約1か月後に兵庫県で安心宣言が出されたので、
私は、正直、収束まで1〜2か月くらいと思っていたのですが、3月末時点でも、とても収束が見通せる状況ではなく、もしかしたら、長期戦を覚悟しなければならないかもしれません。とはいえ、いつかは教室やイベントを再開する時期が到来しますので、指定管理者のみなさんは、再開の考え方の整理や再開準備を少しずつ行う必要があります。
再開の考え方ですが、おそらく、特に、感染者が少なく、最近はあまり出ていない自治体では、検討が行われていると思います。ただ、検討過程を詳細に教えてくれる自治体は少ないので、ある日突然、「来週からは3つの 『密』 を回避すれば、イベント等の再開を主催者の判断に委ねる (注:多分 「認める」 ではなく 「委ねる」 という動詞が使われます)」 のような発表が行われる可能性が高いでしょう。このため、指定管理者側で、どのような考え方で教室・イベントを再開するかを整理しておかなければなりません。
私個人が考えている整理方法をご紹介します。もちろん、私は、感染症の専門家ではありませんので、最終的には自治体とよく協議してください。
まず、考慮するのは、学校の再開時期です。学校が再開されるということは、学級規模(35〜40名程度) までの教室・イベント等なら、学校と同じ感染防止措置を行うことを前提に、「再開が可能」 という理屈になります。また、報道では、高齢者の感染リスクや重症リスクが高いということなので、最初は、若い方やサラリーマン・OL等を対象とした教室・イベントから再開し、問題なければ、その後に高齢者向けも再開するという2段階で考えるのがよいように思います。
屋外での40名を超える教室・イベントについては、プロ野球開幕やJリーグ再開がひとつのメドになるでしょう。これらのゲーム観戦者と同様の感染防止措置を講じることで屋外での教室・イベントを再開できる十分な理由になります。
屋内での40名を超える教室・イベントについては、大相撲5月場所が(無観客でない形で)開催されるかどうかがひとつの目安です。ただ、大相撲5月場所は(感染者の多い)東京開催なので、3月場所同様、無観客になる可能性も十分にあります。現在、比較的感染者の少ない、東北、中国、四国などは、地元でコンサートや集会が再開されるのであれば、同様の感染防止措置を講じることで、再開できる理屈が整理できるのではないかと思います。
いずれの場合も、みなさんの施設が先陣となって教室・イベント等を再開することは、おそらく難しいでしょう (多分、自治体が反対します。)。役所的な話になって申し訳ないのですが、「他の教室・イベント等が再開された時点で、同様の措置を講じることで、追随して再開する環境が整う」 というのが、現実的な再開の考え方の整理だと思います。(2020.3.30)